2021年6月22日~28日、“RoboCup 2021 Worldwide”がオンラインで開催され、本学大学院 生命体工学研究科の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」(主指導教員:大学院生命体工学研究科 田向権 教授)が「@Home Domestic Standard Platform League(DSPL)」に出場し、準優勝という快挙を達成しました!!
@Home Leagueは、家庭やオフィスといった人間の生活空間で人間と協力して働くサービスロボットの性能を評価するリーグです。2020年は残念ながら中止となりましたが、世界中の研究者が協力して開催を実現した”RoboCup 2021”では、シミュレーションを中心にロボット技術が競われました。
@Home Leagueでは、ホームサービスロボットが部屋の片づけをするClean Upタスク、指示されたオブジェクトを運ぶGo Get-itタスクが実施されました。ロボットには、周辺の環境を認識し、自ら行動を計画し実行するための、高い人工知能の能力が求められます。近年の人工知能の急速な発展に伴い、@HomeリーグはRoboCupの中では最も巨大なリーグとして成長を続けており、企業からの注目度も極めて高く、トヨタやソフトバンクのロボットが標準機として採用されています。
Hibikino-Musashi@Homeは、DSPL(Domestic Standard Platform League、トヨタ製のロボット(TOYOTA HSR)で出場する標準機リーグ) へと参戦し、準優勝という快挙を成し遂げました。新型コロナウイルスの影響により、様々な活動が制限される中、感染予防や遠隔開発など様々な工夫を凝らしながらチームメンバーが一丸となり、実機で培ってきた深層学習をはじめとする様々なロボット技術をシミュレータへと集約し大会へと挑みました。優勝チームとのスコアも僅差で、世界トップレベルの実力と成果を披露することが出来ました。
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Hibikino-Musashi@Homeは、近年好成績を収めており、世界の強豪チームとして広く認知されています。
今後、益々の活躍にご注目ください。
大会 | 結果 |
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RoboCup 2021 | 準優勝 (世界大会) |
RoboCup JapanOpen 2020 | 優 勝 (OPL、DSPL) 準優勝 (SDSPL) |
RoboCup 2020 | 中 止 |
RoboCup JapanOpen 2019 | 優 勝 (OPL、DSPL) |
RoboCup 2019 | 3位入賞 (世界大会) |
RoboCup Asia-Pacific 2019 | 準優勝 (世界大会) |
RoboCup 2018 | 優 勝 (世界大会) |
RoboCup JapanOpen 2018 | 優 勝 (OPL)、準優勝 (DSPL) |
World Robot Summit 2018 | 優 勝 (世界大会) |
RoboCup 2017 | 優 勝 (世界大会) |
また、準優勝に加えて、「Best Go, Get It! in DSPL」賞(DSPLでの最優秀賞)、「Best Test Performance (Go, Get It!)」賞(@ホーム全リーグでの最優秀賞)、ホームロボットの研究開発が評価され“Best Open Challenge Award”を受賞しました。詳細は下記のTOPICSをご覧ください。
- 『RoboCup 2021 Worldwide』でHibikino-Musashi@Home がBest Test Performance (Go, Get It!)賞他を受賞しました(2021年7月7日掲載)記事はこちら。
なお、Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。本学では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。
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