環境とヘルスケアのために微生物機能を活かす
研究室のご紹介 〡 vol.65 表紙より

微生物は目に見えない小さい生き物ですが、人類が活動していく場、たとえば食品、環境、ヘルス(健康)、農作など多くの分野で深く関与しています。別の言い方をすると、地球温暖化、環境汚染、超高齢化社会など、この先の人類が抱える多くの課題に対して、微生物が持つ優れた機能を役立てることができれば、人類の活動がより活発になると言えます。
前田研究室では、九州工業大学の中では珍しく、微生物自身の力を活用して元気な社会を創る、すなわち環境とヘルスケアに微生物機能を活用する研究を行っています。具体的には、自然界などに存在している特殊な能力を持った微生物の機能、および特性(酵素?遺伝子資源)を
①解明する ②改変する ③工学的に応用する
という3つの視点から追究し、環境?エネルギー分野、あるいは医療?食品分野に、有用かつ有益で革新的な研究技術を構築することを目指しています。環境?エネルギー分野では、プラスチックなどの難分解性化学物質の微生物分解とメタン?水素などのバイオエネルギー生成に取り組み、ヘルスケア分野では、薬剤耐性菌を不活性化できる捕食性細菌の探索と機能解析、および歯周病やニキビなどの病原菌に対するクォーラムセンシング制御などの研究を進めています。
地球上には宇宙の星の数よりもはるかに多くの微生物が存在していますし、まだまだ明らかになっていないことがたくさんあります。その小さくとも無限の可能性を秘めた微生物の存在が、人の社会や未来を変える大きな力を持っていることに期待して、研究に励んでいます。


若松キャンパス
生命体工学研究科
生体機能応用工学専攻
前田 憲成 教授
