何気なく参加した大学時代の留学をきっかけに
手に入れた“理想の自分”
卒業生インタビュー
株式会社日立製作所 社会産業部(北京日立控制系統有限公司に出向中)
関 優(せき ゆたか)さん
株式会社日立製作所 社会産業部(北京日立控制系統有限公司に出向中)
関 優(せき ゆたか)さん
Profile
2017年3月 工学部 機械知能工学科 卒業
2019年3月 大学院工学府 機械知能工学専攻 博士前期課程 修了
2019年4月 株式会社日立製作所 入社
2022年10年 北京日立控制系統有限公司に出向
株式会社日立製作所に入社し、昨年から中国現地法人に赴任している関さん。実は大学時代のあるできごとをきっかけに海外事業に携わりたいと思ったと言います。当時のことから現在のことまで、伺ってみました。
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Q1
九工大を選んだきっかけを教えてくださいエンジニアである父と祖父の存在が大きいですね。特に祖父は、事あるごとに九工大の前身である明治専門必博官网の話をしており、いまだに「九工大は由緒ある必博官网だ」と力説しています。その影響もあって九工大に興味を持つようになりました。といっても、具体的な将来像があったわけではなく、化学は苦手だから機械系かな、という理由で学科を選びました。
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Q2
大学ではどんな事を学びましたか学部、大学院ともに、「機械の脳みそ」とも言われる制御工学を専攻。学部では電気工学、情報通信、制御工学の基礎を、大学院では制御工学の応用を学んだほか、研究室では水中ロボットに対する制御方法の新規開発も手がけました。大学時代の学びは現在の仕事に活かされており、とりわけ電気工学と情報通信の知識はほぼ毎日使っています。
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Q3
学生時代の一番の思い出は?大学2年次のアメリカ語学留学です。友だちに誘われて参加したのですが、今思うとこれが人生のターニングポイントに。英語はまったくダメでしたが積極的にコミュニケーションをとったことで充実した日々が過ごせ、「海外」という新しい視野を手に入れることができました。以来、お金を貯めては海外へ。発展途上国で人のやさしさに触れるうちにいつしか、海外のインフラ事業に携わりたいという思いを抱くようになりました。
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Q4
現在の会社を志望した理由と仕事内容を教えてください就職活動をするなかで、事業所見学をさせていただき、どんな海外案件があるかをヒアリング。自分がやりたいことと海外向けのインフラ事業を幅広く展開している弊社がマッチしていると思ったためです。実際に入社後はトルコや中国などの案件を担当。昨年から中国現地法人に赴任し、中国市場向けの鉄鋼制御システムの設計員として、案件のとりまとめや現地スタッフの技術指導などを行っています。
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Q5
大学時代の経験で仕事に役立っていることはありますか?先述の通り、大学での学びが現在の仕事に直結しています。ほかにも、サークル運営やアルバイトでのリーダー経験が、先を見据えた計画立案?実行に活かされていると思います。一つのプロジェクトで1年半?2年と長いスパンを要するうえ、他部署と連携して行うため、マネジメント力は必要不可欠です。また、当時はとても苦労した研究室での輪講も役立っています。内容を正確に把握し、それを伝えるスキルが身につきました。
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Q6
学生の頃にもっとしておけばよかったと思うことはありますか?英語学習です。海外向け事業であるため、会議はもちろん、資料も英語であることがほとんど。長期海外経験のある方の読解力とスピード、意思の伝わりやすさは別格だといつも感心しています。また、赴任先の中国では第2言語として英語が普及しているため、私生活でも英語を使うことがよくあります。もっと英語力があればより充実した生活ができただろうなと思います。学生のうちにできるだけ身につけておくべきでした。
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Q7
九工大の在学生へのメッセージをお願いします私の場合、留学をきっかけにやりたいことを見つけ、北京で働く今の自分につながりました。大学時代はいろんな経験ができる貴重な時期です。自分の将来像が具体的にイメージできるよう、様々なことにチャレンジしてください。そして、その将来像を実現するためにどんなスキルが必要なのかを考え、習得するための努力をしてください。卒業後はきっと理想が実現しているはずです!
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Q8
九工大を目指す高校生に一言お願いします社会人になって九工大でよかったなと強く思います。というのも、入社後様々な場面で「九工大か!」「○○さんの後輩か!」と歓迎されるのです。それは、優れた技術を持った人材を九工大が輩出し、その先輩方が会社や世の中に貢献してきた証だと思います。私も技術を持って卒業できたという自負があります。エンジニアを目指すみなさん、ぜひ入学、そして卒業して、九工大出身者として胸を張って世の中で活躍してください!
MY WORK PLACE
株式会社日立製作所
1910年の創業以来、「優れた自主技術?製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、事業を通じてお客さまと社会の発展に寄与。データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。
北京日立控制系統有限公司
1994年1月に操業を開始。日立の先進技術を導入し、厳格な品質管理のもと2012年にはハイテク企業の認定を取得。今後も中国の経済発展や人々の生活に一層の貢献が期待されています。