文字サイズの変更
標準

ロボカップジャパンオープン2023 Open Challenge OPL?DSPL W優勝!

更新日:2023.05.24

2023年5月5日?7日 、「ロボカップジャパンオープン2023」が滋賀ダイハツアリーナにて開催され、九州工業大学大学院生命体工学研究科および北九州市立大学の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」(主指導教員: 田向権教授(大学院生命体工学研究科人間知能システム工学専攻))がOPLとDSPLのOpen ChallengeにおいてW優勝しました!!

ロボカップは自律移動型ロボットによる競技会であり、@ホームリーグはキッチンやリビングなど日常生活の場で、人間の生活を支援するロボットの開発を目標とするリーグです。当リーグにはチーム独自のロボットで出場しロボットの総合的な性能を競い合うOPL、標準機で出場し主にソフトウェアの性能を競い合うDSPLなどのサブリーグが設けられています。

本大会のそれぞれのリーグには、ルールブックに定められたタスクに取り組む本選と、ロボットデモンストレーションにより研究成果を披露しチームが独自に定めた課題に取り組むOpen Challengeがあります。

本大会は2023年3月開催の前回大会から2ヶ月しか準備期間がなかったものの、前回大会と比べ本選ではOPLは40%、DSPLは15%得点を伸ばし、OPL2位(3チーム中)、DSPL3位入賞(7チーム中)という結果になりました。

Open Challengeでは、マテリアル工学とロボット工学を融合した発表や、脳型人工知能?半導体工学とロボット工学を融合した発表を行い、本学生命体工学研究科で進められている分野融合型の研究成果が高く評価されW優勝につながりました。

OPLにはチーム独自のロボット?Exi@で出場しました。本選では 、ロボットの汎用性を評価するタスク (General Purpose Service Robot: GPSR) や荷物を持って家族の後をついていくタスク (Carry My Luggage) などに取り組みました。Open Challengeでは同研究科の田中啓文研究室と共同で研究開発を進めている、知能を持ったマテリアルにより把持物体の認識を行うロボットデモンストレーション「CNT-PDMSナノ複合体センサを用いたインセンサコンピューティングによる物体把持認識」を行い、3チーム中1位となりました。

DSPLは標準機TOYOTA HSRを用いるリーグで、当チームはこれまでにRoboCupやWRSといった世界大会で5度の優勝実績を持ちます。本戦では、部屋の片付けを行うタスク (Tidy Up) やレストランのホールスタッフとして振る舞うタスク (Restaurant) に取り組みました。OpenChallengeでは物体認識システムや大規模言語モデルを組み合わせ、自然言語でお願いされたタスクを遂行するデモンストレーションに加え、家庭に固有の知識を獲得したロボットが記憶をもとに時間帯に応じて移動経路を変えるデモ、専用設計の半導体チップの試作に関するプレゼンを行い、7チーム中1位となりました。

Hibikino-Musashi@Homeは「人間と共存可能な家庭用サービスロボットの実現」を目標にロボットの開発に取り組んでいる学生プロジェクトのチームです。ロボットはコンピュータサイエンス、人工知能、ロボット工学をはじめとする工学分野の成果の集大成です。本大会に出場したロボットには、Hibikino-Musashi@Homeの研究開発の成果はもちろん、チームに所属している大学院生命体工学研究科の多様なバックグラウンドを持つメンバーの研究成果に加えて、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの分野横断の研究開発がロボット応用の出口へと結びつき、日々、その性能を進歩しています。


Hibikino-Musashi@Homeは2023年5月28日まで、人とロボットが一緒に暮らす未来の空間創りを目指したクラウドファンディングに取り組んでいます。みなさまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


◇詳細はこちら。(外部リンク:Readyfor HP)


Hibikino-Musashi@Homeは、国際的な競技会において5度の優勝経験を誇り、世界の強豪チームとして広く認知されています。厳しい事前審査を通過し、今年7月にフランス?ボルドーにおいて開催される世界大会、RoboCup2023への出場も決まっています。今後、益々の活躍にご注目ください。


【世界大会】World Robot Summit 結果
World Robot Summit 2020(2021.9開催) 優勝
World Robot Summit 2018(プレ大会) 優勝

【世界大会】RoboCup 結果
RoboCup 2022 3位入賞
RoboCup 2021 ※オンライン 準優勝
RoboCup 2020 ※中止 -
RoboCup 2019 3位入賞
RoboCup 2018 優勝
RoboCup 2017 優勝

【世界大会】RoboCup Asia-Pacific 結果
RoboCup Asia-Pacific 2021 優勝 (実機2冠、シミュレーション)
RoboCup Asia-Pacific 2019 準優勝

RoboCup JapanOpen 結果
RoboCup JAPAN OPEN 2023 Open Challenge優勝 (実機2冠)
3位入賞(DSPL)
RoboCup JAPAN OPEN 2022 優勝 (DSPL)
Technical Challenge優勝 (OPL)
RoboCup JAPAN OPEN 2021 優勝 (DSPL)
Technical Challenge優勝 (実機2冠)
RoboCup JAPAN OPEN 2020 優勝 (実機2冠)
RoboCup JAPAN OPEN 2019 優勝 (実機2冠)
RoboCup JAPAN OPEN 2018 優勝

Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。本学では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。


◇チーム公式ページはこちら
◇チームのfacebookページはこちら
◇チームのTwitterはこちら
◇ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターについてはこちら
◇RoboCup JapanOpen 2023についてはこちら


チーム集合写真

チーム集合写真


人間の指示を聞き取るExi@(GPSR)

人間の指示を聞き取るExi@(GPSR)


ボールを掴むHSR(Tidy Up)

ボールを掴むHSR(Tidy Up)


荷物を持って人間の後をついていくExi@(Carry My Luggage)

荷物を持って人間の後をついていくExi@(Carry My Luggage)


お客さんに注文の品を届けたHSR(Restaurant)

お客さんに注文の品を届けたHSR(Restaurant)


センサに関するプレゼン(OPL Open Challenge)

センサに関するプレゼン(OPL Open Challenge)


半導体チップに関するプレゼン(DSPL Open Challenge)

半導体チップに関するプレゼン(DSPL Open Challenge)


OPL Open Challenge 1位

OPL Open Challenge 1位


DSPL Open Challenge 1位

DSPL Open Challenge 1位


学長室より
工学部サテライトサイト
情報工学部サテライトサイト
生命体工学研究科サテライトサイト
採用情報
九州工業大学基金サイト
明専会サイト
このページのトップへ