更新日:2022.05.24
2022年3月22日~26日、ハイブリット開催された、第69回 応用物理学会 春季学術講演会において、生命体工学研究科博士後期課程3年生の琴岡匠さんが、“Ag2SeとAg2Sナノワイヤネットワーク物理デバイスの性能比較”と題した発表を行い、講演奨励賞を受賞しました。
本研究は、導電性ナノワイヤーを用いてランダムネットワークデバイスを作製し、AIデバイスの一種であるリザバー演算素子としての有用性を証明し、また、低消費電力でメモリ消費量が少ない点から、脳型ハードウェアに適用が可能なモデルであるBinarized Convolutional Neural Network(BCNN)の学習用データを増加させるオーグメント素子としても有用であることを証明しました。
同賞は、春秋講演会において応用物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した若手会員に対して贈られるものです。「講演会企画運営委員会は春秋講演会に於いて、表彰の対象となる論文を原則として一般投稿件数の1%以内を限度として選び、推薦理由を付して理事会に推薦する」と規定されており、日本最大級の学会の本当に厳選された講演にのみに与えられる賞です。
受 賞 者 | 琴岡匠 (生命体工学研究科 博士後期課程3年生) |
論文題目 | "Ag2SeとAg2Sナノワイヤネットワーク物理デバイスの性能比較" |
指導教員 | 田中啓文 (大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 教授) |