2022年3月21日~23日 、「ロボカップジャパンオープン2021 OPL」がオンラインで開催され、本学大学院 生命体工学研究科および北九州市立大学の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」(主指導教員: 大学院生命体工学研究科 田向権教授)がTechnical Challengeにおいて優勝しました!!
ロボカップは自律移動型ロボットによる競技会であり、@ホームリーグはキッチンやリビングなど日常生活の場で、人間の生活を支援するロボットの開発を目標とするリーグです。当リーグには標準機で出場し主にソフトウェアの性能を競い合うDSPL、チーム独自のロボットで出場するOPLなどのサブリーグが設けられています。3月9日から12日にかけて行われたDSPLに続き、OPLが3月21日から23日の期間、オンライン開催されました 。
OPLはチーム独自のロボットを用いて出場するリーグです。本選ではロボットの認識性能とアームの制御技術を競う種目が行われ、競技ではすべての物体を正確に認識し所定の位置に片付けることができたものの、1位のチームと僅差で敗れ惜しくも優勝を逃しました。ジャパンオープン4連覇は逃しましたが、ライバルチームとの切磋琢磨を通して更なる研究開発の加速とチームワークの強化を目指します。
ロボットデモンストレーションにより研究成果を披露するFinalでは柔らかい素材を使用した触覚センサを搭載したロボットによるデモンストレーションを行いました。個人により異なる「心地よい」と感じる握り方をレザバ―コンピューティングにより学習し、人の手を引き優しくガイドするという内容のデモンストレーションを行い、ロボットと人間の関わり合いや有用性が評価され、technical challenge賞(第1位)を受賞しました。
Hibikino-Musashi@Homeは「人間と共存可能な家庭用サービスロボットの実現」を目標にロボットの開発に取り組んでいる学生プロジェクトのチームです。ロボットはコンピュータサイエンス、人工知能、ロボット工学をはじめとする工学分野の成果の集大成です。本大会に出場したロボットには、Hibikino-Musashi@Homeの研究開発の成果はもちろん、チームに所属している大学院生命体工学研究科の多様なバックグラウンドを持つメンバーの研究成果に加えて、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの分野横断の研究開発がロボット応用の出口へと結びつき、日々、その性能を進歩しています。
Hibikino-Musashi@Homeは、国際的な競技会において5度の優勝経験を誇り、世界の強豪チームとして広く認知されています。厳しい事前審査を通過し、今年7月にタイ?バンコクにおいて開催されることが予定されている世界大会への出場も決まっています。今後、益々の活躍にご注目ください。
【世界大会】World Robot Summit | 結果 |
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World Robot Summit 2020 | 優勝 |
World Robot Summit 2018(プレ大会) | 優勝 |
【世界大会】RoboCup | 結果 |
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RoboCup 2021 ※オンライン | 準優勝 |
RoboCup 2020 ※中止 | - |
RoboCup 2019 | 3位入賞 |
RoboCup 2018 | 優勝 |
RoboCup 2017 | 優勝 |
【世界大会】RoboCup Asia-Pacific | 結果 |
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RoboCup Asia-Pacific 2021 | 優勝 (実機2冠、シミュレーション) |
RoboCup Asia-Pacific 2019 | 準優勝 |
RoboCup JapanOpen | 結果 |
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RoboCup JAPAN OPEN 2021 | 優勝 (DSPL) Technical Challenge優勝 |
RoboCup JAPAN OPEN 2020 | 優勝 (実機2冠) |
RoboCup JAPAN OPEN 2019 | 優勝 (実機2冠) |
RoboCup JAPAN OPEN 2018 | 優勝 |
Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。本学では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。
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