更新日:2021.12.23
2021年10月13日?15日、第15回 日本電磁波エネルギー応用学会シンポジウム(JEMEA2021)がオンラインで開催され、大学院情報工学府 情報工学専攻 博士後期課程1年の 馬場龍之介さんが、『マイクロ波照射下でのアミド加水分解反応の速度論解析~化学反応促進効果の実験的手法の提案~』と題して研究発表を行い、ベストポスター賞を受賞しました。
マイクロ波電磁波照射下での化学反応は、通常加熱による化学反応と比較して、100倍程度反応速度が向上します。これはあらゆる反応に応用され、省エネ技術、低炭素化技術などグリーンテクノロジーの一端を担うとして注目されています。一方で、なぜ反応が促進するかの分子メカニズムについては、多くの議論がなされている状況です。
本研究では、熱力学と化学反応速度論において、通常加熱条件をマイクロ波加熱条件に置き換えた場合の種々のパラメータを見直すことによってマイクロ波照射特有の現象があらわれることを見いだしました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、実験室での研究が難しい状況下で、理論研究として高く評価されました。
今後、2022年1月14日に日本電磁波エネルギー応用学会研究会において、表彰が予定されています。
- 特定非営利活動法人 日本電磁波エネルギー応用学会(JEMEA)についてはこちら。
受 賞 者 | 馬場龍之介(大学院情報工学府 情報工学専攻 博士後期課程1年) |
論文題目 | "マイクロ波照射下でのアミド加水分解反応の速度論解析~化学反応促進効果の実験的手法の提案~" |
指導教員 | 大内将吉 准教授(大学院情報工学研究院 生命化学情報工学研究系) |