更新日:2021.12.02
2021年11月24日、公益財団法人電気科学技術奨励会主催の第69回電気科学技術奨励賞贈呈式が東京神田の学士会館で開催され、本学大学院工学研究院物質工学研究系の森口哲次准教授と株式会社キューヘン(所在地:福岡県福津市、代表取締役社長:八木 繁)が共同で取り組んできた「電気絶縁油リサイクル技術の開発」に対して、わが国の電気科学技術ならびに電気事業の進歩発展に貢献することが極めて大であるとして、電気科学技術奨励賞を贈呈されました。
従来、柱上変圧器や設置大型変圧器等の使用済み絶縁油は絶縁特性が大きく劣化しており、ほぼ全て燃料として廃棄処理されていましたが、森口准教授らが開発した電気絶縁油のリサイクル技術は極めて安価な方法で新絶縁油と遜色ない性能を有する絶縁油として再生を可能にしています。これにより使用済み絶縁油を燃やして処理することが無いため、二酸化炭素の排出削減にも大きく寄与します。本研究開発成果は既に知的財産特許化とそれに伴う事業化もなされており、広く世の中に資する技術です。今回はこれらが評価され、受賞に至りました。