2021年8月7日、21日、22日の3日間、飯塚キャンパスラ-ニングアゴラ棟において、高校生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を開講し、59名(5講座合計)の高校生が受講しました。
このプログラムは、大学が「科研費」(KAKENHI)により行っている最先端の研究成果を、直に見る、聞く、ふれることで、科学のおもしろさを感じてもらうものです。
参加者は、講義や実習で研究現場を興味深く観察し、その成果に触れ、科学の不思議や面白さを体験し、科学への探求心を高めるよい機会となりました。
8月7日(土)
● プログラム1:「生物の創るナノ世界探訪」(参加者16名)
講師:大学院情報工学研究院 物理情報工学研究系 安永卓生 教授
内容:コンピュ-タを使ったタンパク質の「かたち」を観る技術と実際に電子顕微鏡を使った実習とを共に経験しながら、普段観られない自然の姿を観察など
8月21日(土)
● プログラム2:「コンピュ-タで感染症の薬を探そう!」(参加者14名)
講師:大学院情報工学研究院 生命化学情報工学研究系 青木俊介 教授
内容:疑似体験やシミュレ-ションを通して創薬について学び、特に、抗酸化合物デザインの革新、ビッグデ-タや人工知能の活用で創薬の薬剤耐性や創薬コスト問題がどのように解決できるか体験など
● プログラム3:「鳥のように空を飛ぶには」(参加者7名)
講師:大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系 大竹博 准教授
内容:鳥がどのようにして飛ぶ力を得ているのか、飛行機やヘリコプタとの違いなどを、実習を交えながら体験など
8月22日(日)
● プログラム4:「超伝導体の不思議な世界」(参加者12名)
講師:大学院情報工学研究院 物理情報工学研究系 小田部荘司 教授
内容:極低温の世界を体感。極低温での超伝導体が磁石と同じように反発しあうけれども、ただ反発するだけではなく、安定し反発することを、磁気浮上実験によって体感など
● プログラム5:次世代音声インタフェ-ス読唇技術の先取り(参加者10名)
講師:大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 齊藤剛史 教授
内容:声を出せない人や騒音環境でも利用可能な次世代音声インタフェ-スとして期待される読唇技術を紹介したり、他のコミュニケ-ション支援機器を体験するなど。
● 開講式
開講式では、平田耕一広報室長より、「ひらめき☆ときめきサイエンス」の趣旨やプログラムの案内など説明されました。
● 修了式
修了式では、安永卓生情報工学部長から受講生全員に『未来博士号』が授与され、今年も盛況のうちに終了しました。参加者によるアンケートでは、「研究室に興味がわいた。」「未知の体験ができておもしろかった。」「分かりやすく楽しく学ぶことができました。」「大学生にあって質問できてよかった。」などの感想が寄せられました。