2021年9月9日~12日,“World Robot Summit 2020”がAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催され、本学大学院 生命体工学研究科の学生が中心となって結成しているチーム「Hibikino-Musashi@Home」(主指導教員:大学院生命体工学研究科 田向権 教授)が「World Robot Challenge, Service Robotics Category, Partner Robot Challenge (Reals Space)」に出場し、優勝しました!! また、経済産業大臣賞と副賞として優勝賞金500万円が授与されました。2018年に東京で開催されたWRSのプレ大会での優勝に続き2連覇達成となりました。
Partner Robot Challenge (Real Space) では、部屋の片づけをコンセプトに競われました。すべてのチームは、トヨタ自動車株式会社製のロボット(HSR: Human Support Robot)を使い、同一のハードウェアの条件のもと、ソフトウェアや人工知能、ロボット制御の優劣を競います。
Hibikino-Musashi@Homeは「人間と共存可能な家庭用サービスロボットの実現」を目標にロボットの開発に取り組んでいる学生プロジェクトのチームです。チームが開発するロボットの特長は高速かつ正確に動作することです。台車を移動させる、腕を伸ばす、首を振るなどの動きを同時に行うことで、ロボットの高速な動作を実現しています。また、複数のセンサから得られる情報を組み合わせ、ニューラルネットワークを用いて処理することで物体の種類や形を正確に判断しています。
ロボットはコンピュータサイエンス、人工知能、ロボット工学をはじめとする工学分野の成果の集大成です。本大会に出場したロボットには、Hibikino-Musashi@Homeの研究開発の成果はもちろん、チームに所属している大学院生命体工学研究科の多様なバックグラウンドを持つメンバーの研究成果に加えて、ニューロモルフィックAIハードウェア研究センターの分野横断の研究開発がロボット応用の出口へと結びつき、日々、その性能を進歩しています。
コロナ禍で様々な活動が制限される中、感染予防や遠隔開発など様々な工夫を凝らしながらチームメンバーが一丸となり、これまで培ってきた深層学習やロボット制御などをはじめとする様々なロボット技術をHSRへと集約し大会へと挑みました。また、愛知県での大会現地参加に当たっては、本学およびWRS運営本部の厳しい指導の下、万全な感染対策と、大会前後のPCR検査や大会期間中の抗原検査を行いながら健康状態をモニタリングしつつ現地での競技へと挑みました。
大会期間中の様子はYouTube Liveでアーカイブされていますので是非ご覧ください。
◇大会期間中の様子はこちら。
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また、本チームの競技会での様子は、日刊工業新聞1面を含め、多数の記事で取り上げられました。
Hibikino-Musashi@Homeは、近年好成績を収めており、世界の強豪チームとして広く認知されています。
今後、益々の活躍にご注目ください。
大会 | 結果 |
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World Robot Summit 2020 | 優勝 (世界大会) |
RoboCup 2021 | 準優勝 (世界大会) |
RoboCup JapanOpen 2020 | 優 勝 (OPL、DSPL) 準優勝 (SDSPL) |
RoboCup 2020 | 中 止 |
RoboCup JapanOpen 2019 | 優 勝 (OPL、DSPL) |
RoboCup 2019 | 3位入賞 (世界大会) |
RoboCup Asia-Pacific 2019 | 準優勝 (世界大会) |
RoboCup 2018 | 優 勝 (世界大会) |
RoboCup JapanOpen 2018 | 優 勝 (OPL)、準優勝 (DSPL) |
World Robot Summit 2018 | 優 勝 (世界大会) |
RoboCup 2017 | 優 勝 (世界大会) |
Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院より支援を受けております。本学では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。また、この成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)の結果得られたものです。
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