本学大学院生命体工学研究科は、文部科学省「Society5.0に対応した高度技術人材育成事業」enPiT-Proに参画しており、社会人リカレント教育プログラムenPiT-everiの一環として、本学の石井和男 教授が担当する「農業IoT実践的ラボ演習」を開講しました。
2020年10月3日~11月7日(毎週土曜日:全6回開催)、同科目のPBL演習として、農林畜産業における問題に対して人工知能(AI)を現実的に応用させるべく、実際に北九州学術研究都市内に設置したビニールハウスの実験施設を使って、課題解決を探りました。
このビニールハウスは、屋根に降り注いだ雨水を使用出来たり、軽量の太陽光パネルを取り付けて必要な電力を賄ったり、更にはセンサーを用いて遠隔で水分?温度管理まで行うことができ、まさに近未来型のAI農業の設備が備わっています。演習では実際に、二酸化炭素、水分量、温度等の計測を行い、そのデータを基に情報を可視化する事で、遠隔でも管理が出来るようにする事等を学びました。
演習の最終日は、農業高校の教員をされていた柳本氏に本格的な農業指導を受け、自然を相手にすることの難しさ、AI/IoTの技術を使って、次世代を担っていく人たちが「農業が面白い!」と思えるような学びを提供する事の大切さを教えていただきました。
PBL演習では、これまで農家の方が熟練の感覚で行っていた作業を可視化する事で、誰でも農業に従事しやすくなり、遠隔で作物の生育状況を管理できるなど「近未来型の農業IoT」について活発なセッションを行うことができました。また本科目を通して、農業や畜産業における現在の問題点を理解でき、さらにIoTやセンシング技術、ロボティクス技術を利用する事で問題解決する能力を習得することができました。
来年度も開催いたしますので、ご興味ある方は、2021年度の前期コースにてお申し込み下さい。
ご応募、お待ちしております。
■本学担当教員:
?石井和男 教授(大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻)
*enPiT-everi(エンピットエブリ)???九州?中国地域の特色ある産業の社会人を対象に、人工知能やロボット技術などの新しい技術を身に付ける実践的な教育プログラムを提供するもの。
- 詳細はこちら(enPiT-everi)