更新日:2020.11.10
2020年11月3日、本学修了生の上田正治さん(本年3月大学院工学府博士後期課程修了)が社会人学生として在学していた際に指導教員の松田健次教授と共同で執筆した論文が、Featured papersとしてAdvances in Engineering社(以下「AIE」)のウェブサイトで紹介されました。
この論文では、効率的な輸送手段として重要な役割を果たしている鉄道貨物輸送において、積載重量の増加によるレールの損傷が問題となっていることに対し、高炭素含有量のパーライト鋼を用いることによってレールの使用寿命を大きく向上させられることを、損傷の再現実験および破壊力学アプローチに基づいて明らかにしています。
題目:Ueda, M., & Matsuda, K. (2020). Effects of carbon content and hardness on rolling contact fatigue resistance in heavily loaded pearlitic rail steels. Wear, 444-445, 203120.
著者:上田正治(大学院工学府 工学専攻 博士後期課程3年 *論文発表時)
松田健次(大学院工学研究院 機械知能工学研究系 教授)
Advances in Engineering社(AIE)について
AIEは、化学、材料、航空宇宙、コンピューター、土木、建設、生物医学、ナノテクノロジー、電気および機械のあらゆる工学分野において、非常に重要だと認めた論文を自社のウェブサイトで紹介しているカナダのリサーチ会社です。
*出典: 上田正治, 松下公一郎, 岩野克也, 小林玲, 山本剛士, 宮﨑照久, 高橋淳, 小林由起子, 海外貨物鉄道用の長寿命レールの開発, 新日鉄住金技報, 第395号, (2013) 64-72.