更新日:2019.11.27
2019年11月19日(火)、川内文化ホール(鹿児島)において、「介護の現場を中心に導入が進んでいるロボットの研究の最前線を紹介する講演会」(主催:薩摩川内市産業支援センター)が開催されました。本学大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻の柴田智広 教授が「サービスロボットの最前線」という演題で講師を務めました。
本講演では、およそ70名の聴衆を前に、日本の深刻な高齢化や人手不足による介護現場などへのロボット活用の期待、体に装着するタイプやベッドにセンサーを内蔵して見守りを行うロボットなど、実用化が進む反面、現場への導入が進んでいない現状について説明がありました。
また、本学と広島大学が開発を進めている「歩行アシスト装置」の実演も行いました。
この装置は、パーキンソン病の患者の支援が目的で、「人工筋肉」と呼ばれるチューブを足に装着し、ボンベから空気を送って伸び縮みさせることで足を上げる動作をサポートします。軽くて低コストなのが特徴で、将来的には服と「人工筋肉」を一体化させ、より手軽に装着できるように改良して、実用化を目指しています。
柴田教授は、最後に「誰もが使いやすいロボットの開発が大事だと思う。介護や医療などの現場とともに体験してもらいながら研究を進め、普及させたい」と話し、多くの感心を集めました。