フィリピン、マレーシア、ブータン各国と共同で国際宇宙ステーションから3機同時に放出を目指してきた衛星開発プロジェクト(BIRDS-2 Satellite Project)ですが、平成30年8月10日(金)18:45に3機の衛星の放出に成功しました。
これら3機の衛星は、平成30年6月29日にアメリカにおいてファルコン9ロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれていたもので、このたび予定通り、国際宇宙ステーション(ISS)のきぼう棟から無事、宇宙空間へ放出されました。
戸畑キャンパスにおいて開催されたパブリックビューイングでは、本プロジェクトの関係者をはじめとした多くの学生らが見守る中、JAXAつくば宇宙センターを映し出しているYouTubeの動画などが映し出され、衛星放出時の喜びを分かち合いました。
また、19:15過ぎにモンゴルでの電波受信、19:30過ぎには九工大内の地上局でも電波受信を成功し、衛星開発に携わった学生らは歓喜に沸きました。今後はBIRDS-1、BIRDS-2の各国での電波受信の確認、及び各衛星の運用を行っていきます。
JAXAつくば宇宙センターでは、フィリピン、マレーシア、ブータン各国の政府関係者、大学長ら、本学からは尾家学長、宇宙環境技術ラボラトリの前田助教、JAXAの若田光一理事を始めとした関係者が、衛星放出を見守り、無事放出が成功した瞬間には大きな歓声が上がりました。
衛星放出を見守った直後には、つくば宇宙センターの上空を通過するISSを肉眼で目視することができ、一同、宇宙への思いを馳せた一日となりました。
【公式声明】
BIRDS-2衛星3機は、2018年8月10日に国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」から、無事に軌道上に放出されました。
衛星放出にご尽力いただきました関係各位に深く感謝いたします。
放出後は、各衛星からのビーコン信号を受信し、全衛星3機の生存を確認いたしました。
現在のところ、次の運用段階に移行する準備として、各衛星の健康状態の調査を行っています。
衛星信号受信の過程で、世界のアマチュア無線家の方々に多大なるご支援をいただきましたことに深く感謝いたします。
◇「きぼう」からの超小型衛星放出ライブ中継 Small satellites deployment from "Kibo"
ご覧になる方は、こちら
◇BIRDSプロジェクトサイトはこちら