本学では、世界的に高まる超小型衛星を用いた衛星開発能力構築(Capacity Building)のための人材育成への需要に応えるために、2011年度に国連宇宙部(UNOOSA)と共同で非宇宙先進国からの留学生を博士後期課程学生として受け入れる事業を開始しており、今回、2017年度入学分をもって国費留学生優先配置プログラムの1期目が終了するのに合わせて、これまでの活動を総括するシンポジウムを開催いたしました。
同事業はDoctorate on Nanosatellite Technologies (DNST)としてスタートし、2013年度からは文部科学省の国費留学生優先配置プログラムに採択され、Post-graduate study on Nanosatellite Technologies (PNST)に名称を変更しました。またそれに合わせて、九州工業大学に宇宙工学国際コース(Space Engineering International Course: SEIC)を設置しています。
まず本学の尾家学長、文部科学省の泉氏にご挨拶を頂き、続いて、趙教授(宇宙環境技術ラボラトリー)よりPNSTについての経過報告を行いました。
その後、基調講演として、国連宇宙部のLuc氏、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の行松氏、宇宙航空研究開発機構の若田氏に講演を行って頂きました。
また、PNSTの卒業生代表としてエジプト宇宙機関のMohamed Yahia氏に修了生の報告としてメッセージをいただき、最後のパネルディスカッションでは、基調講演の3名とPNST卒業生のモンゴル国立大学 Erdenebaatar氏、コスタリカ大学 Mariela氏から学生たちに向けてのメッセージを頂きました。
本シンポジウムの参加者は総勢151名に上り、盛況のうちに終わることが出来ました。御協力頂きました関係者の方に感謝申し上げます。