九州工業大学は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による支援を受け、高校生などを対象にアントレプレナーシップ教育を展開しています。その一環として、2025年9月14日~15日の2日間、戸畑キャンパスにおいて、宇宙開発×アントレプレナーシップ教育プログラム「Space Business Bootcamp」を開催し、中学生?高校生25名が参加しました。
●宇宙開発を知る (DAY1)
参加者は、大学院工学研究院 宇宙システム工学研究系の北村 健太郎教授による宇宙に関する講義を受講し、九工大生の案内で、人工衛星の開発?試験現場を見学しました。
日頃、衛星の開発?製造に取り組んでいる研究室では、その研究室に所属する学生ならではの開発エピソードが紹介され、参加者はリアルな現場の雰囲気を体感することができました。その後は、「ブロックローバーワークショップ」を行いました。プログラミングトイを使って、実際に手を動かしながらチームで協力してミッションに挑戦しました。動作がうまくいかない場面では、振り返りと改善を重ね、試行錯誤を繰り返しながら問題解決の重要性を学びました。その過程を通じて、参加者同士の交流もより一層深まりました。
●月移住ワークショップ(DAY1-DAY2)
「月に移住したときに必要になるプロダクトを考える」というワークショップに取り組みました。普段とは異なる「月」という特別な環境を前提に、誰にどのような価値を提供できるかを考え、そのアイデアを形にして発表することにチャレンジしました。
チームで意見を出し合いながら、ゼロから1つのプロトタイプ(試作品)を作り上げ、最後には個性豊かなプレゼンテーションを行いました。発表では、「月の重力下でも使いやすい掃除道具」や「月の生活で感じるストレスを音楽で解消する、月でライブができる装置」などユニークなアイデアが次々と紹介されました。活発な質疑応答も交わされ、会場は盛り上がりを見せていました。参加者からは「この仲間と一緒にできて良かった」「自分1人ではできなかったことだけど、周りの人に支えられながら発表ができた」「何もアイデアが浮かばなかったけど、チームで話し合うと意外な意見が出るのがとっても面白かった」といった感想が寄せられ、チームで取り組む楽しさや新しい発見を実感する場となりました。
九工大では今後も、小?中?高校生などを対象としたアントレプレナーシップ教育プログラムを企画中しています。準備が整い次第、九工大の公式ホームページやX(旧Twitter)で参加者募集のお知らせを発信しますので、ぜひフォローして最新情報をご確認ください。
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