更新日:2025.06.06
2025年5月28日、オンラインで開催された、一般社団法人 日本塗装技術協会(JCOT)総会において、大学院工学研究院 物質工学研究系の齋藤 泰洋准教授が編集委員長賞を受賞しました。
本表彰は、塗装工学59巻4号に掲載された総説「ベル型静電噴霧塗装機における数値流体解析による現象解明」が特に優秀であるとの評価を受け、この度の受賞に至りました。
本総説では、自動車塗装に広く用いられるベル型静電噴霧塗装機(Electrostatic Rotary Bell Sprayer, ERBS)において発生する高速回転、液体の微粒化、高速気流、印加電圧などの複雑な現象を対象に、最新の数値流体解析技術を用いて現象解明を試みた研究成果を体系的にまとめています。特に、乱流モデルの違いが噴霧挙動および塗着効率に及ぼす影響や、分裂モデルが粒径分布や塗着効率に及ぼす影響について、近年の数値解析の進展も含めて幅広く論じました。さらに、非ニュートン性流体を使用した流動挙動の評価や、溝形状に関するシミュレーション事例なども紹介しています。
【受賞対象】
受賞者 | 齋藤 泰洋 (大学院工学研究院 物質工学研究系 准教授) |
総説タイトル | 「ベル型静電噴霧塗装機における数値流体解析による現象解明」 |