更新日:2024.09.12
2023年9月6日に開催された情報処理学会アルゴリズム研究会において、大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻を2024年3月に修了した鹿屋直大さんの発表した論文が、情報処理学会コンピュータサイエンス領域奨励賞を受賞しました。
本賞は、コンピュータサイエンス領域に所属する研究会および研究会主催シンポジウムにおける研究発表のうちから特に優秀な研究発表を行った若手会員に贈呈されます。選考は、CS領域奨励賞表彰規程、CS領域奨励賞受賞者選定手続およびCS領域奨励賞受賞者推薦内規に基づき、領域委員会が選定委員会となって行われます。本年度は11研究会の主査から推薦された計19編の優れた論文に対し、慎重な審議が行われ、受賞者19名が決定しました。
推薦理由は下記の通りです。
数独は日々,世界中の多くの人たちによって楽しまれているペンシルパズルである.その問題の多くはパズル作家によって作成されており,最近では作家自身が作成した問題の難易度を設定しなければならないことがある.しかし,問題の難易度はその問題における様々な解法の中から,より簡単なものを見つけ出すことで評価するため,多くの手間がかかる.本研究はそうした解法の中から最も簡単な解法を見つけ出し,難易度を測定する効率的なソルバーを開発している.本研究により開発された手法はパズル作家の負担を減らすとともに,同様のアイディアにより,他の多くのパズルへ応用ができる汎用的な手法として評価できる.よって,本研究をCS領域奨励賞候補として推薦する.
◇情報処理学会2024年度受賞者詳細より引用。
【受賞対象】
発表題目 | 数独に対する最も簡単な解法探索による難易度判定付きソルバー |
受賞者氏名 | 鹿屋直大(大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻(2024年3月修了)) |
指導教員 | 斎藤寿樹(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系 准教授) |