2024年6年8月22日、北九州国際会議場において、「九州宇宙ビジネスキャラバン2024北九州市」を開催しました。
本イベントでは、北九州市をはじめ、九州?山口から宇宙産業を盛り上げていくため、全国から宇宙ビジネスのキープレイヤーが集まり、宇宙関連企業と未参入企業の新たな出会いの創出や、宇宙に関心のある企業や学生の方々が宇宙ビジネス業界の最新情報を発表、意見交換しました。
Opening Remarks
実行委員会委員長の北村 健太郎(九州工業大学 大学院工学研究院 宇宙システム工学研究系 教授)と、北九州市長 武内 和久氏から開会のご挨拶がありました。挨拶では、小型?超小型人工衛星の運用数7年連続世界1の九州工業大学が立地し、年間約3,000人の理工系人材が輩出し、八幡製鉄所以来ものづくり企業が終結する北九州市のポテンシャルを生かした宇宙産業振興への期待が語られました。
Keynote Speech 01
堀江 貴文氏(インターステラテクノロジズ株式会社 ファウンダー)の公演では、技術継承の重要性や、サプライチェーンの構築の大切さと共に、宇宙ビジネスの展望とスタートアップへの期待が語られました。
Business matching & Exchange with students
佐藤 凜さん(九州工業大学 工学部宇宙システム工学科)、上田 康太さん(九州工業大学 工学部機械知能工学科)の2名が、自らが手掛けようとしている宇宙関連ビジネスや開催予定の宇宙キャリアイベントについてプレゼンを行いました。宇宙飛行士の若田 光一氏から学生に向けて「宇宙の仕事は決して後悔することがないエキサイティングな仕事だと思いますので、皆さんの夢をつかんでもらいたいなと思います。」とのコメントをいただきました。
Session
「宇宙機器開発?製造への参入に必要なこと」をテーマとしたセッションでは、布施 哲人(九州工業大学革新的宇宙利用実証ラボラトリー 特任准教授)がモデレーターを務め、宇宙に関する仕事ながら全く異なる分野の4名のスピーカーと、宇宙開発事業においてこれまで苦労したことや、喜びを感じたことなどを話し合いました。
Keynote Speech 02
若田 光一氏(Axiom Space, Inc. 宇宙飛行士兼アジア太平洋地域CTO)から「「民間主導?地球低軌道ビジネスの現在地と展望」をテーマに講演がありました。若田氏が現在所属する米宇宙企業アクシオムスペースが開発する民間宇宙ステーションや、アルテミス計画で宇宙飛行士が月面での活動時に着用する宇宙服を紹介し、2030年にISS(国際宇宙ステーション)が退役後は、退役後の民間主導による有人宇宙活動の推進が宇宙の発展の鍵になる」と話されました。
本イベントを機に、未来の宇宙産業を担う人材の育成と、九州での宇宙産業の集積に向けた企業の新規参入につながっていくことが期待されます。