更新日:2024.08.19
2024年8月7日~8日の2日間、千葉県の東葛テクノプラザで開催された第11回高分子学会グリーンケミストリー研究会シンポジウム?第25回プラスチックリサイクル化学研究会研究討論会合同発表会において、生命体工学研究科 博士後期課程 生命体工学専攻3年のJacqueline Leaseさんが優秀発表賞を受賞しました。
この討論会は、高分子学会のグリーンケミストリー研究会とプラスチックリサイクル化学研究会が合同で行う討論会です。近年では、循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行に向けて、プラスチックの生産と廃棄は新たな局面を迎えています。新しい材料の開発からその廃棄に至るまで、効率的な資源循環のためには様々な業種との連携が必須になるため、化学の視点での基礎となる役割を果たすために2018年度から合同で開催されてきました。また、本賞の受賞者は、発表者の姿勢や理解度や質疑に対する対応力から決められます。
本研究は、循環型素材であるバイオマスから抽出できる天然高分子であるセルロースを石油由来のプラスチックのように、熱可塑性を与えるための反応条件を応答局面法(RSM法)という統計手段を用いて最適条件を予測し、実際の評価結果と比較して予測した条件が最適であること、また今回の方法が複雑な反応要因でも適応できることが評価されました。
【受賞対象】
受賞者 | Jacqueline Lease(生命体工学研究科 博士後期課程 生命体工学専攻3年) |
発表題目 | Transesterification Optimization Strategies of Cellulose with Vinyl Laurate Employing Analytical Tool |
指導教員 | 安藤義人(大学院生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻 准教授) |