2023年12月22日~25日の4日間、マリンメッセ福岡A?B館にて「FUKUOKA MOBILITY SHOW 2023」(福岡モビリティショー2023)が開催され、九工大は「手作りロボットカーのプログラミング教室」と「ホームサービスロボット実演」の2つのこども向け体験イベントを出展しました。
「走り出そう みんなで描く”グリーン”な未来へ」をテーマに4年ぶりの開催となった今回は、総来場者数が12万人を超え、会場には国内?海外合わせて過去最多となる44ブランドが集結しました。
〇手作りロボットカーのプログラミング教室
12月22日、25日の2日間、手作りロボットカーのプログラミング教室とロボットカーやクワガタ型ロボットで自由に遊べるコーナーを出展しました。2個のマイコンボードを用いて、九工大のオリジナル?ロボットカーを遠隔制御するプログラム作成の体験講座を実施しました。
講 師:荒川 等(管理本部技術部 部長補佐)
補 佐:冨重 真理(同 係長)
月原 由紀(同 係長)
冨重 秀樹(同 技術専門職員)
本田 俊光(同 技術専門職員)
大野 芳久(同 技術専門職員)
青木俊介(大学院情報工学研究院生命化学情報工学研究系 教授、高大接続センター STEAM教育推進室 副室長)
高大接続センター STEAM教育推進室?事務員 2名
学生TA 7名
〇ホームサービスロボット実演
12月22日、学生プロジェクト「Hibikino-Musashi@Home(HMA)」がホームサービスロボット実演を行いました。(主指導教員: 田向権教授(大学院生命体工学研究科人間知能システム工学専攻))。HMAは、人と共存するホームサービスロボットの実現を目標に活動しており、2023年にフランスで開催された世界大会「ロボカップ 2023」で準優勝するなどロボット開発における精鋭チームとして広く認知されています。
今回は、会場をレストランに見立て、ホームサービスロボットによる配膳業務を行いました。ロボットが、お客様の元へ移動し、注文を伺い、注文された飲み物やお菓子を配膳するといった一連のサービスを行いました。子供から大人まで多くの方に体験いただき、皆さま感心して見入っていらっしゃいました。
ロボットは自身に搭載された音声認識技術により注文を取り、ナビゲーション技術?アーム制御技術により配膳を自律的に行い、チームがこれまでに培ってきた技術の集大成として、ロボットが現実的な環境で仕事ができることを確認しました。ロボットの発話の生成には大規模言語モデルを活用しており、「ご注文をお伺いするのだ」などと、親しみやすい口調で会話をするロボットによる対話システムを構築しました。また、様々な状況に柔軟に対応できるよう、大規模言語モデルを活用した行動生成システムを開発中ですが、まだ人間のように臨機応変に対応するまでには至っていません。
今後も人とロボットの共存を見据えて、親しみやすくより実用的なサービスロボットの実現を目指して研究開発に取り組んでまいります。今後ますますの活躍にご注目ください。
ご参加の皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。
Hibikino-Musashi@Homeは、創造学習プロジェクト(学生プロジェクト)や、カーロボAI連携大学院、ニューロモルフィックAIハードウェアセンターより支援を受けております。九工大では、同窓会である明専会や企業と連携し、学生グループによる創造的なプロジェクトに対し、その活動を強力にサポートしています。