2023年10月17日~20日の3日間、韓国の麗水で開催されたThe 23rd International Conference on Control, Automation and Systems(ICCAS 2023)において、大学院情報工学府 情報創成工学専攻 博士前期課程2年のDONG ShuyuanさんがBest Student Paper Awardを、大学院情報工学研究院知的システム工学研究系 福井善朗助教がOutstanding paper Awardを受賞しました。ICCAS 2023は、制御に関する国際会議です。
DONG Shuyuanさんの研究は、深層学習技術を用いてセンサー倍率や対物レンズの口径数を増やすことでDHMの空間分解能を向上させることを提案します。本研究成果は、Real-ESRGAN アルゴリズムにより小視野イメージングでは適さない低解像度画像から画像ノイズを低減した正確な3D形状をもつ高解像度画像を生成できることを示しています。また、DHM 機器のコストも削減でき、医学や生物学などの幅広い分野で貢献できます。
福井善朗助教の研究成果は、時変で非可縮な多様体上で定義された非線形システムに時変な座標変換を適用した場合に、座標変換が制御則の設計にどのような悪影響を与えるかを明らかにするとともに、その影響を打ち消す制御則の設計法を提案したものです。技術上の貢献量(technical contribution)とプレゼンテーションの品質の双方が高い研究として選抜され、表彰が行われました。
同学会に提出された論文の技術的な貢献点の品質に基づき表彰が行われ、最も優れたと評価されたものがBest paper award、それに次ぐものがOutstanding paper awardとして表彰され、今回は福井善朗助教の単著論文を含む3本の論文が表彰されました。
【受賞対象】
受賞者 | DONG Shuyuan(大学院情報工学府 情報創成工学専攻 博士前期課程2年) |
発表題目 | A study on spatial resolution enhancement using Real-ESRGAN in digital holographic microscopy (DHM) |
指導教員 | 李 旻哲(大学院情報工学研究院 情報?通信工学研究系 准教授) |
受賞者 | 福井 善朗(大学院情報工学研究院知的システム工学研究系 助教) |
発表題目 | Global Feedback Control for Nonlinear Affine Systems Defined on Time-Varying Parameterized Manifolds |