2023年10月13日、戸畑キャンパス GYMLABOにJAXA宇宙飛行士の若田光一氏が来学し、三谷学長を表敬訪問した後、講演会を開催しました。この表敬訪問と講演会は、九工大が世界の学術機関の中で最も多くの人工衛星を運用し、国際宇宙ステーション事業に貢献していることから、JAXAからのご支援を受け、工学部宇宙システム工学科2年生の授業の一環として実現しました。宇宙システム工学を学ぶ日本人学生?留学生約190名がつめかけ、憧れの宇宙飛行士の話を聴こうと、会場であるGYMLABOは熱い熱気に包まれました。
若田宇宙飛行士は、昨年10月、日本人最多となる5回目の宇宙飛行に臨み、今年3月までの約5ヶ月あまりにわたって、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しました。滞在期間中の2022年12月2日に、ISSから九工大の人工衛星3機が宇宙空間へ放出されました。
講演では今回の任務で、自身初となる船外活動を行ったことや、将来の火星探査に向けた基礎データの収集に取り組んだことなどを英語で詳しく紹介がありました。また、学生たちに向けて「自分で考え、実行することが人類の発展につながる。これから日本人は月、そして火星へと歩みを進める。失敗を恐れず挑戦してほしい」とエールを送り、大きな拍手を浴びました。
講演後、学生たちから時間が足りないほど多くの質問が寄せられ、若田宇宙飛行士は日本語と英語で丁寧に回答してくれました。この講演会は、学生たちに未来への夢や希望を抱かせ、宇宙への情熱をかき立てるものとなりました。九工大は、今後も宇宙開発事業の活動と協力を強化し、学生たちに宇宙への情熱と夢を追求する機会を提供していくことで、宇宙産業に限らず広範な社会分野における、有益な人材を育てる役割を果たしていきます。