本学はアジアの青少年に日本の最先端の科学技術への関心を高めていただき、日本の大学?研究機関や企業が必要とする海外からの優秀な人材の育成に貢献することを目的として、今年度から始まった科学技術振興機構公募事業『さくらサイエンスプラン』に採択されました。これにより、平成26年11月7日(金)から11月13日(木)までの7日間、交流協定校である大連理工大学から、日本を初めて訪れた学生5名と引率者1名を受入れました。
大連理工大学の学生は、プログラム初日?2日目は若松キャンパスにて、馬 廷麗研究室の学生と交流し、ナノデバイスの作製と3Dプリンターの使い方などを体験しました。3日目は学内でセミナーを開催し、大連理工大学の引率教員を始め、大連理工大学の学生1名と九州工業大学の学生1名がナノエネルギーについて発表し、他の研究室に所属する学生を交えて、有意義なディスカッションが行われました。
4日目は若松キャンパスから学外に出て、午前中は北九州エコタウン、午後は穴生浄水場を訪問し、日本の最先端の工学技術に触れました。エコタウンではエコタウン事業の歴史を学んだ後、蛍光管リサイクル事業と自動販売機リサイクル事業を見学しました。使用済みの蛍光管と自動販売機が再生されるまでの工程をみて、改めてリサイクルの重要性を感じました。穴生浄水場では川や溜池から流れてきた水が浄化される工程を見学しました。実際に生水が浄化され、飲用に適した水道水になるまでの工程に触れ、人と水との共存関係を改めて感じました。
最終日は再び若松キャンパスに戻り、本学留学生との交流が行われました。交流会では本学留学生から大連理工大学の学生に対して、日本での生活や勉学について説明があり、大連理工大学の学生にとって、将来の日本留学を考えるきっかけになりました。参加学生に答えてもらったアンケートには、今回の経験は非常に有益であり、機会があれば再度訪問したいとの声が多数寄せられていました。