更新日:2014.08.29
平成26年8月18日(月)に戸畑キャンパスにおいて、学生へのグローバル教育の一貫として、日本貿易振興機構(JETRO)より海外調査部アジア大洋州課の手島恵美課長代理を講師としてお招きし、九州工業大学国際セミナー「マレーシアの最新経済事情」を開催しました。
当日は、戸畑キャンパスと飯塚?若松キャンパスを同時中継で結び、学生、教職員、学外の企業や大学等から100名以上の参加者がありました。
マレーシアの経済?貿易?投資の動向を詳細なデータにより、他のアセアン諸国との比較を交えて説明がありました。1980年代以降、長期政権を通じて当時のマハティール首相が提唱した東方政策により、多くの日系企業も進出し、日本との関係が極めて密接であることや、マレーシアの経済?ビジネスに精通するためには、マレー系?中華系等の民族や文化、宗教を理解することが欠かせないこともわかりやすい事例を交えながら紹介しました。
参加者からは、マレーシアのマレー系優遇政策であるブミプトラ政策や、将来の人口増加の予測及び高齢化社会について、また、自動車産業の充実や医療機関の状況等について、多くの質問が寄せられました。
今回のセミナーでは、普段工学系の学生がなかなか聴く機会のないマレーシア経済やビジネスの最新事情について、第一線で活躍する専門家から直接聞くことができただけでなく、特にマレーシアにある本学の教育研究拠点MSSCを拠点に現地日系企業や政府機関等にインターンシップで渡航する予定をもつ学生が多数参加したこともあり、渡航前事前教育としても充実した情報提供の場となりました。
九州工業大学では、今後も「技術に堪能(かんのう)なる士君子」に不可欠な国際感覚を醸成する機会として、こうしたセミナーを開催して参ります。