九州工業大学とHmcomm 株式会社が共同研究を開始
-音声認識精度向上への読唇術を活用-
国立大学法人九州工業大学(以下、本学)は、ディープラーニングを活用し音声から価値を提供する、Hmcomm株式会社との共同研究を開始することに合意しました。
本学情報工学研究院の齊藤剛史准教授率いる研究室では、視覚情報のみを用いて発話内容を理解する読唇に関して、基礎研究から応用研究まで幅広く取り組んでいます。
Hmcomm株式会社は、国立研究開発法人産業技術総合研究所発のベンチャー企業として、音声処理プラットフォーム「The Voice」と異音検知プラットフォーム「FAST-D」を基盤に、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を理念とし、独自の音声処理技術を基盤とした要素技術の研究/開発、ソリューション/サービスの提供を行っています。
音声認識技術はここ数年で認知度も高くなり、様々なシーンでの利用が普及してきておりますが、認識率という点では、まだまだ発展の余地があります。そこで本共同研究では、Hmcomm株式会社の音声認識AIと本学の読唇術(画像解析)を組み合わせることで、これまで認識が困難であった利用下での音声認識精度の向上を目的として、共同開発に取り組んでまいります。今回の共同開発がサービス化されることで、走行中の車内や賑やかな場所などの高騒音環境や、図書館や待合室など話しにくい公共の場所、加齢や喉頭摘出などにより音声コミュニケーションが困難な方の発話内容の解読などでも、音声認識がより一層活用されるようになることが期待されます。
【お問い合わせ先】
九州工業大学総務課広報企画係
電話:093-884-3007
Mail:sou-kouhou*jimu.kyutech.ac.jp
(*を@に変えてお送りください)
【研究内容に関するお問い合わせ】
九州工業大学 大学院情報工学研究院
知能情報工学研究系 准教授 齊藤 剛史
電話:0948-29-7713
Mail:saitoh*ces.kyutech.ac.jp
(*を@に変えてお送りください)