国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学生産技術研究所、国立大学法人九州工業大学、国立研究開発法人海上?港湾?航空技術研究所、三井E&S造船株式会社、日本海洋事業株式会社、株式会社KDDI総合研究所及びヤマハ発動機株式会社からなる「Team KUROSHIO」は、海中ロボット等を用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目標とする海底探査技術の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」において、以下の結果を収めましたので、ご報告いたします。
1.結果
2位(32チーム中)
2.XPRIZE財団からの講評
Jyotika Virmani, PhD. Executive Director, Shell Ocean Discovery XPRIZE
このコンペティションを契機としてTeam KUROSHIOが開発した技術は、深海探査における可能性、将来の姿を私たちに垣間見せてくれたと思っています。仕様が異なる複数のロボットを連携運用する技術の独自性、条件や状況の変化に対応する柔軟性やカバー領域の広さは素晴らしいものでした。
Team KUROSHIOと3年間を共にしたコンペティション運営スタッフの誰もが、チームの技術レベルの高さに限らず、チームがもつ「文化」からも多くを知り、学んだことを嬉しく思っています。また、コンペティションの成功に貢献してくれたことにもとても感謝しています。
3.チームリーダー(中谷武志)コメント
この度、Team KUROSHIOは海底探査の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」において準優勝の成績を残すことができました。
優勝には一歩届きませんでしたが、欧米の強豪チームがひしめく中において準優勝を勝ち得たことを嬉しく思います。最後まで挑戦を続けてこられたのは、スポンサー、サプライヤー、そして多くのサポーター皆様の支えがあったからです。この場を借りて心より感謝申し上げます。
我々は本コンペティションへの挑戦を通して、「One Click Ocean」という海洋探査の将来ビジョンを示し、世界に先駆けて革新的な技術開発を進めて参りました。その道のりはまさに困難の連続でしたが、チームを構成する8機関の技術力?オペレーション力と、チームメンバーのアツい想いを結集し、技術提案書審査、技術評価試験(予選)、そしてギリシャで行われた実海域競技(決勝)と着実に結果を残すことが出来ました。
素晴らしいチームメンバーとともに世界に挑戦し、我が国の海洋ロボット技術の高さを結果で示せたことを誇りに感じます。今後も、本コンペティションを通じて培った技術力?オペレーション力、そしてネットワークをさらに発展させ、日本発の海洋探査技術「One Click Ocean」の実用化に向けて、更なる研鑽を続けてまいります。
4.結果発表セレモニーの様子
5.お問い合わせ先:
Team KUROSHIO広報担当 杉山?安蒜
E-mail: kuroshiopr*jamstec.go.jp
(*を@に変えてお送りください)
電話: 046-867-9250