2019年12月2日(月)、イイノホール&カンファレスセンター(東京)において、「令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰」の表彰式が開催され、本学海外教育研究拠点MSSCオフィス長 白井義人 教授が出席し、「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰 国際貢献部門」の表彰を受けました。当日は、白井オフィス長より受賞活動の発表やポスター掲示が行われ、受賞内容について広く紹介しました。
この表彰は、地球温暖化対策を推進するための一環として、毎年、地球温暖化防止月間である12月に、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体に対し、その功績をたたえるもので、国際貢献部門は地球温暖化防止に資する技術移転?指導、教育普及活動、国際会議での貢献、海外での植林等、国際的な地球温暖化防止対策活動に関する功績となります。
今回の受賞は以下の活動内容がパーム産業のグリーン化に貢献したことが認められ受賞となりました。
活動内容
パームオイルは世界の食用油の1/3以上を賄い、インドネシアとマレーシアでそのほとんどが生産されており、食用油は嗜好品と考えられるので、菜種、大豆といった先進国で生産される食用油の高価格につられ、途上国の経済レベルで考えると高値で安定しています。さらに、コストが安い途上国で作られるため、大きな利益を途上国にもたらし、しかも、他の油を産する植物より単位農地あたりの油の収率が桁違いに高く、適正な開発面積で途上国の発展に貢献できます。
一方、搾油の仕方、特に、排水処理は極めて稚拙で、広大な処理池で自然に浄化させています。そのため、大量のメタンが大気中に無為に放出されています。メタンはグリーン燃料であり、平均的な搾油工場なら1MWの発電が可能であることを見出し、また、同時に、近代的な廃液処理システムを使えば、はるかに効率的に水の浄化ができ、さらに、CO2の25倍もの温暖化効果のあるメタンを発電に利用し、その放出を防止できます。
この研究と社会実装を2004年からFELDA社と進め、パーム産業のグリーン化に貢献してきました。
なお、本学は平成30年度にも同賞を受賞しており、2年連続の受賞となります。
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- 令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰等についてはこちら。(外部リンク:環境省 報道発表資料)
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