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人口減少に悩む地域社会。
その解決策の第一歩を
空き家のリノベーションから!
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人口減少や高齢化社会が進み、地方には空き家、空き地、空きビルなどの、あまった空間資源がたくさんあります。地域再生を行っていく手段の一つとして、その空間資源を活かすことから始めたらいいのではないか…という発想です。
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研究内容
地方にたくさんある空き家を調査し、リノベ―ションすることは多くの地域でも取り組まれています。私たちはそれだけにとどまらず、その空き家を中心に新しい事業を起こしたり、地域の人々が集える場を作りながら、地域のマネジメントに取り組んでいます。建築だけでなく、不動産活用、事業の経営、人材育成のことまで取り込んだ社会実験です。私たちが動くだけでなく、住民主導にすることで、自立自走できる地域づくりを目指します。
課題
地域活性化は一気に盛り上がることが大切ではなく、その地域に合った方法を見つけだし、じんわりと広げていくことが重要です。1、2年では結果の出ない、まさに百年の計です。すぐに結果が出ないからこそ、これまで地道に積み重ねてきたノウハウや経験を、いかにして住民や次の世代につないでいくかが、重要な課題です。
この研究で、
暮らしはどうなる?
空き家の活用や地域の人材育成ができる「新しい仕組み」ができると、人口が減っている地域でもイキイキと活躍できる場や機会が増えます。日本のあちこちにある人口減少地域の参考になればいいと思います。
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今後の展望
これまで30棟近い空き家をリノベーションしてきました。戸畑キャンパスのすぐ近くでは、築約60年の旧産婦人科医院をリノベーションし、個性豊かなショップが集まる「cobaco tobata」を造りました。五島列島のプロジェクトでは、現地のリサーチからはじまり、空き家を1日1組限定の宿にして活動資金を得る一方、ワークショップを開いて人材育成も行っています。学生たちはプロジェクトに参加することで、建築のことだけでなく、社会貢献や経営のことまで幅広い内容を実践的に学んでいます。
近年は豪雨災害が毎年のように発生しますが、もともとこの研究は災害の復興研究からはじまったものです。被災した地域をリノベーションすることで地域が元気を少しずつ取り戻せるように、人口が減っている地域にも活気を取り戻せたらいいですよね。
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研究の魅力
学生や地域の人たちと一緒になって、わいわいと楽しくリノベーションしていくプロセスが一番の魅力。地域の人たちと触れ合うとワクワクするし、時には泣けるほど感動することも。
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「愛」。
地域に対しても、そこに暮らす人々にも愛情をもって接しています。
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必須アイテム
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■ ノートパソコン企画書や提案書を書くことも多いし、今は遠隔授業やリモート会議にも使っています。
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■ ポケットWi-Fiとスマホ五島列島をはじめ、地方に行くことも多いので手放せません!
1日のスケジュール
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起床 NHKニュースを流しながら、ゆるりと家事や朝食やお風呂など。 |
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出勤 キャンパス内の宿舎から1分で大学へ。 |
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授業 エンジン全開で大学院のzoom授業開始。学生に元気をもらう。 |
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仕事 大量の各種タスクや執筆等々、鬼作業モード突入。 |
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帰宅 テキパキ家事でまったり夕食。 |
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夜のひととき 終わらせたい作業を選ぶか、まったりするかはその日次第。 |
ライフスタイル
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■ 趣味自然、園芸が好き。自宅では、グリーンリノベーションにチャレンジ中。自転車にも興味があり、3台目の自転車は竹で作ったバンブーバイク。
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■ 大学教員になったきっかけロンドンにある世界最古の建築必博官网に留学中、同級生にあれこれと教えるうちに、「教える」ことに向いているのかも…と思い始めました。
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■ 座右の銘「どうせやるなら楽しく懸命(賢明)に」何でも、とらえ方一つで楽しくもツラくもなります。だから、どうせやるなら一生懸命にやって楽しんだほうがいいでしょう。
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■ 特技は?布団に入ってから寝るまで3分。
学生の頃に
「しておいてよかった」
「しておけばよかった」
もし大学教員
ではなかったら
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九工大のおすすめポイント
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中高生へのメッセージ
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この研究に
興味がわいたら…
ここに入学
- ● 工学部
- ● 工学1類
(土木?建築学)
- ● 工学1類
ここに進学(2年次?)
- ● 工学部
- ● 建設社会工学科
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さらに極める
- ● 大学院 工学府 工学専攻
- ● 建築学コース
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