人の動きを研究し
ゲームやアニメのキャラクタを
より自然に!リアルに!
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コンピュータアニメーションやコンピュータゲームなどのデジタルコンテンツでは、登場するキャラクタ(仮想人間)の動作データが必要となります。
しかし、人間が身体を動かす仕組みは複雑で、まだ分かってないことが多いため、コンピュータを使って人間の動作データを生成することは困難であり、作成する作業には多くの労力がかかっています。
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研究内容
私たちは、コンピュータアニメーションやコンピュータゲームへの応用を目的とした、仮想人間の動作処理技術の研究を行っています。
人間の動作データを作成するために、数学や情報工学のさまざまな技術(幾何学、統計学、生体力学、機械学習、深層学習、動力学など)を組み合わせ、発展させることで、より自然で精度の高い動きを表現できるように取り組んでいます。具体的な研究内容は次の通りです。
- 利用者や環境に対応し、仮想人間の自然な動きを作る動作制御?生成手法
- 仮想人間のさまざまな動きを利用者が直感的に操作できるような対話的操作手法
- モーションキャプチャデータを利用して人の動作データを取得し、アニメーション制作を行うための仮想人間の動作変形?編集手法
- スポーツやダンスのトレーニングやリハビリテーションのための動作解析?可視化手法
課題
深層学習などの技術により、従来の手法では難しかったような、動作データの生成も行えるようになってきました。しかし、人がどのように身体を動かしているかという仕組みは、まだあまり解決できていません。状況に合わせた臨機応変な人の動きをコンピュータで作るのは、まだまだ難しいですね。
この研究で、
暮らしはどうなる?
コンピュータ内のキャラクタがスムーズで自然な動きになるなど、より品質の高いデジタルコンテンツを、少ない労力で作成することができるようになります。また、専門的知識を持たない一般の利用者でも、アイデア次第で、デジタルコンテンツを作成できるようになります。
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今後の展望
深層学習などのデータドリブンの技術を適用しつつ、人間が身体を動かす仕組みを解明することで、動作データの生成や変形が自在に行えるようになり、高品質なデジタルコンテンツが簡単に作成できるようになることを期待しています。
研究の魅力
自分が開発した技術(プログラム)によって、アニメーションとしてビジュアルとして実際に表示されたり、結果を対話的に操作したりすることができるのが楽しいです。
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「想像力」。
デジタルコンテンツを制作したり、研究で新しい成果を出したりするための原動力は、想像力(イマジネーション)です。多くの人達は優れたイマジネーションを持っていますが、それを作品や研究につなげるためには技術や労力が必要になります。私の研究では、イマジネーションを形にする作業をサポートする技術を開発しています。
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必須アイテム
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■ タブレット
コンピュータiPadが発売されるよりも前からタブレットコンピュータを活用。用途に合わせ、大きさや機能が異なる複数の機器を使い分けています。 -
■ キーボードとマウスキーボードやマウスは、自分が使いやすいものを選んでいます。キーボードは、かな配列のものを使用。
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■ モーション
キャプチャ機器研究で使用する動作データを取得するための重要な機器です。
1日のスケジュール
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起床 |
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研究 研究やプログラミングや論文執筆などの集中力を必要とする仕事は、なるべく午前中に取り組むようにしています。 |
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教育 授業や授業準備、ゼミでの研究室の学生達の指導など。研究室の学生達とは、ゼミのときに対面で研究指導を行うだけでなく、グループウェアを使用して、質問や相談には随時対応。 |
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運営 大学運営のための委員会や大学入試などの業務。 また、学会などの大学外の組織の運営のための仕事もあります。 |
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終業 |
ライフスタイル
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■ 趣味映画鑑賞。ストーリーや演技を楽しむだけでなく、新しいコンピュータグラフィックス技術が用いられているとワクワクします。
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■ 心に残っている本小説はSFやミステリを読みます。最近読んだSF小説では、アンディ?ウィアー「プロジェクト?ヘイル?メアリー」が面白かったです。特に科学や工学に興味がある人にはお勧めです。
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■ 尊敬する人クリエイター全般。自分自身では絵を描いたり音楽を作ったりすることができないため、コンピュータを使ってこれらの創造活動をサポートする技術を研究していますが、そのような技術を使わずに創造活動を行える人達は凄いと思います。
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学生の頃に
「しておいてよかった」
「しておけばよかった」
もし大学教員
ではなかったら
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九工大のおすすめポイント
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中高生へのメッセージ
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この研究に
興味がわいたら…
ここに入学
- ● 情報工学部
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